Google trends による投資戦略

2013年4月25日にネイチャーに掲載された学術論文に、
Google Trendsを使用することで短期の勝てる投資戦略を導くことが
できるがの検証を実施した。


検証の方法は、98の経済に関するキーワードを選定、それらをGoogle Trends
で検索数量をチェックし、その分析結果で売買の判断を行う、運用シミュレーション
を実施した。
運用期間は、2004年～2011年の８年間、1週間単位で分析し、その翌週の投資戦略に
反映させる。

その結果、従来型の運用戦略　Buy and Hold　が、8年間で、リターンが１６％
に対して、Google trendsを使用した戦略は、最大３２６％リターンを実現した。
このリターンを実現したキーワードは、”debt”であった。
一般に、投資家の不安が上昇したとき、相対的に”debt”の検索ボリュームが増大する傾向がある。

つまり、“debt”という単語の検索が増えたならば、それは株価下落の予兆でありショートポジションを取るという判断になる。一方、検索数が減ったならば、株価上昇の予兆とみて買いを入れる。

非常にユニークな投資戦略ではないだろうか？
今では、AIを使えば、株価に連動するキーワードの数量、検索時間などと
株価上昇のタイミング、下落、価格の戻しのタイミングを自動的に検証できる。

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