AIとロボット産業

AI（人口知能）の開発は、今後、普及分野は拡大する一方で、
AIを搭載するロボットは更に性能を向上させ人間社会において、
工場などの生産分野では現場の人に置き換わると予想されている。

例えば、完全自動化の無人工場、自動運転の車、人型のロボット、
相手の感情を理解する動物型ロボットなど20年前には、
まだ映画や夢の世界のフィクションドラマであった内容が、
少しずつ今の社会で現実化されつつある。

そんなロボットの業界を調べてみました。


2015年の「トコトンやさしいロボットの本」によれば、
産業用ロボットにおける世界の四大メーカーと呼ばれるのは、
日本の安川電機とファナック、スイスのABB、ドイツのKUKA（クーカ）とのことです。

安川電機は、電動機（モーター）を生産していた会社が、
産業用エレクトロニクスやオートメーション分野への進出、
国内初の全電気式産業用ロボットを開発、
現在、産業用ロボットの生産台数ではトップクラストのことです。

ファナックは、富士通の計算制御部から独立した企業で、
工作機械用のNC(数値制御装置）では、世界で約50％の圧倒的なシェアを持ち、
多関節ロボットでは国内シェアトップ、世界では第3位です。

ABBは、事業分野は電力・重電・重工業などの広範囲に及び、
産業用ロボットは、その一部であり、世界シェアは第2位です。

KUKAは、産業用ロボットのファクトリーオートメーションの専業メーカーで、
シェアは世界４位です。

その他、産業用ロボット関連での日本のメーカーは、
以下の企業が挙げられています。

川崎重工（産業用ロボット、クリーンルーム用）
不二越（スポット溶接、塗装など自動車分野に強い）
三菱電機（FAでは世界トップクラス）
東芝機械（水平多関節ロボット）
ダイヘン（アーク溶接、クリーンルーム用搬送ロボット）
デンソウウェーブ（トヨタグループの生産技術など）
ヤマハ発動機（組立ロボット）
日本電産サンキョー（クリーンルーム用搬送ロボット）
パナソニック溶接システム（アーク溶接用ロボット）
アイエイアイ（溶接システム）
スター精機（樹脂成形用取出ロボット）
ユーシン精機（樹脂成形用取出ロボット）


また、日本国内には、ロボットのパーツを製造する企業も多数あり、
例えば、アーム型ロボットは、関節をゆっくり動かす必要があるが、
動力源のモーターは、あるていど早く回転させないと力を出せないため、
複雑な制御技術が必要となる。
この制御を提供できるのは日本の企業２社（ナブテスコ、
ハーモニック・ドライブ・システム）であり、独占的、優位性を持っています。

ロボットは、機械、電子、電気、材料、
情報通信などの幅広い技術を組み合わせた統合システムの為、
今後も多様な技術を持つ日本企業は、ロボット産業と共に成長することが
大いに期待されます。


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タグ：ロボット AI