中国企業のデフォルト、人民元ショックの可能性

最近、投資家や金融機関は、中国企業のデフォルト（債務不履行）の増加がすることを懸念している。

理由の一つは、中国共産党が経済の負債圧縮の政策を加速させている為である。
中国政府は、リスクの高いシャドーバンキングによる資金調達に対する取締りの強化を
始めた為、既に過剰債務に苦しんでいる企業の資金難が益々高まっている。

実際に、中国国内では今年の４月までに19社が合計約2440億円のデフォルト（債務不履行）に陥り、債務額は前年度比で20％も増加している。

昨年10月には、中国人民銀行の総裁が、
過度な債務拡大に依存した景気拡大が終わった後に、
債務者の返済能力が悪化して、健全な資産まで売ることを余儀なくされ、
結果的に様々な資産価値が暴落して金融危機を招く可能性について
言及している。

また、米国のブルームバーグの調査によると、中国では今年7月から1年以内に満期を迎える企業と地方政府の債務は8兆2000億元（約140兆円）と試算されている。

更に、米国の利上げによって世界の金融環境は引き締め方向に転じており、
中国企業は、現在よりも高い利回りでの借り換えを余儀なくされる。
それに伴いデフォルトのリスクが大幅に高まる可能背が大きい。

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